まとめてご紹介。
フレットの溝の中が最悪な状態でしたね。このギターは一度どこかでリフレットされていたのですが、どうやらその時には接着剤の除去をしないで打ち込んだみたいです。もちろんきちんとフレットを打つことはできませんので、フレットが浮いた隙間から、更にアロンアルファと思われる接着剤をすべてのフレットに流し込んだようでして、フレットの溝の中がとんでもないことになっていました・・・。おかげで接着剤を取り除くのに約3日かかりましたよ(怒)
なんとか取り除きましたが、フレットの溝はかなり広いので、普通には打てません。いつも以上にフレットの足に細工を施しています。
指板修正は、なんだかポジションマークが無くなりそうで無くならない、だけど不安があるので、ぎりっぎり修正できたところで終了。最終的に問題なかったのでヨッシャー!って感じです^-^
以前の状態は、トラスロッドでネックを真っすぐにしようとすると、ハイポジションが落ちた状態になってしまって、おおむね順反りで使うしかなかったのですが、これで大丈夫です。とても弾きやすくなったと思います!
指板形状:1FでR9.5inchの円錐(最終フレット約R13inch)フレットサイズ:Jescar FW55095-NS ナット:牛骨オイル
遅くなって申し訳ございません。ボディは完成。ネックは着色が終わって、現在下地塗装中です。すでにフレットが打ち込んであるものですので、フレットの上から下地塗装しています。なるべく薄く塗って歪みを最小限にしていく予定です。
湿度が高い場合は、除湿して50%台まで下げてから塗装しています。湿度が高すぎると、塗装を吹き付けたときに空気中の水分が塗装に閉じ込められて、白く濁ってしまうのです。
それはさておき、やはりフレットが打たれている状態での塗装はリスクがありますね・・・。フレットの際が塗装を弾いているようでして、上手く塗装できません・・・。たぶんフレットを接着している接着剤が木部に染み込んでいるところまで弾いているようです。
着色は塗膜をそこまで作らないので、初めは塗れていたのですが、どうやら下地とクリヤーが弾いているようでして、その弾いた塗料に着色が持っていかれるという現象が起きているようです。ですので、フレットの際だけ色が薄くなり、段差ができてしまっているので、フレットとフレットの間をペーパーをかけて、フレットの際にだけ塗装したりと、なんだかややこしくなっております・・・。
ネック折れ。だいぶ前に一度ネック折れを直したものですが、2度目のネック折れ。また倒してしまったそうです・・・。レスポールは倒したらアウトですよね・・・。
まず接着ですが、上手く合わせるのが難しい。表側の化粧板に引っ張られているのもありますが、一部欠片が邪魔をしているようでした。かけらを一回取り除いて裂けたところに差し込みながら上手いこと接着です。
最後の最後で、なんか出てきましたね・・・。今日完成する予定だったのですが、4弦のペグ穴付近が歪んでしまっています。今直していますが、直る見込みがまだ経っていないです・・・。裏側は問題ないのですが、これは一体なんだ?ヤニかな~でも磨く前までは問題ない状態だったのですが、この面だけもう一度やり直すかどうか検討中です。
補強入れました。今回は前回よりもグリップよりで、ネックの中央線上を少しでも厚くするために丸く仕上げていません。恐らく塗装するととがった感じが出てくると思いますが、演奏上に問題ない部分であれば強度は高くなるので、この方法でいきます。
無事、何事もなく完了。以前よりわずかですが厚みを持たせてあります。とはいえさすがに倒したら折れるでしょうね・・・。
弦を張ったら5弦のAの音で、ジ~っと異音が鳴っていたのですが、どうやらピックガードとエスカッションが触れているところのようでした。一度外してリア側のPUエスカッションにグっと当てています。
他は問題なさそうですね^-^
さて、ヘッドの変な歪みは、結局はがしてやり直しました。写真はフレットに乗っている塗装を剥がしているところです。
もう少しで完成すると思います。何事もなければですが・・・。