いつもこんな感じでJescar Fretがニューヨークから送られてきます。写真のサイズはFW47104-NS。クラウン高さは低めで、幅が広めです。グリッサンドなど運指は楽ですが、チョーキングには不向き。音は、ブライトというよりはウォームです。
ボリュームスイッチ完成です。まあそれほど説明もいりませんが、スイッチを踏んだら、あらかじめ設定した音量に一気に落ちるというものです。単純にポット1個でボリュームにしてもいいんですが、微調整が難しいので、色々なギターに合わせられるように、可変抵抗を3個(1個は半固定)で調整できるようになっています。
始まりました。パーツはすべて取り外して、フレットを抜いてみると、またしても、フレットの溝に接l着材が・・・水溶性なので、いつぞやのマーティンの時のように、魔法のただの水で溶かしながら除去していきます。
完了です。今回もいい感じに仕上がったかなと思います。この手のギターはあちこちで振動してしまって、最終調整がなかなか難しいですよね。弦高を調整していくと、どこかで共振して異音が発生したりと、設定するのが難しい・・・。なかなか手のかかるものですが、その分愛着が湧くのが”人心”?ですね(^-^)
指板形状:1FでR9.5inchの円錐(最終フレットで約R12inch)フレットサイズ:JescarFret FW47104-NS
ナット:牛骨
アコギ用のピックアップをつなぐケーブルです。ギターのエンドにエンドジャック用の穴を開けておけば、マグネティックPU1個を他のギターにも簡単に使いまわせるのであると便利。パッシブ、アクティブ、両方使えるようにしてあります。
ビンテージシリーズ59STですね。ピックガードのフィルム、このまま、フィルムをはがさないでおくとピックガードに貼りついて取れなくなるので、はがします。※もちろん了承済みね^-^2012年製なので、すでにはがしずらくなっていましたが、何とか剥がれました。はがしたところはベッタベタになっていたので、溶解力の弱いシンナーできれいにふき取ってあります。
完成しました。特に何の問題もなく、すんなり終わりましたね。今回打っているフレットはジャンボフレットなのですが、このサイズのフレットは、フレットのタングが長いので、指板が薄すぎるとグリップのメイプルの部分にまで溝を切ることになるので、薄い指板にはお勧めしませんが、ジャンルを問わず弾きやすいフレットだと思っています。弱点は、フレットが減ってきた時に、ピッチが悪くなるので、時々すり合わせ、もしくはクラウンの頂点を丸くする処理をしたほうが良いかな思います。
指板形状:7.25inchの円錐(最終フレットで8inch程度)フレットサイズ:JescarFret FW57110-NS
ナット:牛骨
かなり傷んでおります・・・。とりあえず外せるものはすべてはずして、トラスロッドを緩めてみると、相当な順ぞりなので、1Fのポジションマークがついたままだと確実に指板修正時に無くなってしまうので、先に取り外しておきました。現在は、指板がはがれていたので接着中。
さて、ギルドのこのギターもまあまあ傷んでおります・・・。とりあえずバックのブレイシングが広範囲ではがれているので、地道に接着していきましょう・・・。
ネック折れ部です。一度どこかで直したらしいのですが、若干変わった折れ方してるんですよね。もう少しヘッドよりに折れ部が来るのが通常のような気がするんですが・・・どんな風に力が加わったんでしょう?以前に直した方もきっと不思議に思ったんじゃないでしょうかね?
作業としましては、まずそのまま接着します。その後折れているところをえぐりとってみると、何とも説明しにくいのですが、ちょっと悩ましい感じです。本当はもう少しえぐっていきたいところなのですが、折れ部に空洞があるようなので、この状態から補強の突板を貼ります。
こちらは相変わらず、バックのブレイシングを接着中。地道です・・・4か所終わり。
ネック折れの補強材を貼ったら、整形して塗装。
完成の写真がありませんが、内部、電気パーツをピックアップ以外交換。見てのとおりですね。内部配線に使った配線はベルデン8503です。あっ、コンデンサーは元々ついていたものを、取り外して流用しております。
さすがにいい加減見飽きたと思いますが、これで最後です。ボディ内部につっかえ棒をいれて、クランプで挟むという作業、6か所でしたね。ちなみに、つっかえ棒のトップ側には、トップの板を傷つけないように、1cm四方ぐらいの木っ端を両面テープで貼り付けてあります。
’70年代、スクエアロッドのD35です。ピックアップの取り付けの前に色々やることがあり、まずは、ナット。
ナット交換もするので、はずしてみると、まあひどい・・・なぜかナットの裏、接着面になるところに溝が2か所。何がしたかったのだろう・・・接着に使っている接着剤も、なんかブ二ブニしていてナットの安定感が悪そうな感じの接着剤でした。たぶん、ナットの入る溝の両端が欠けてなくなっているので、ごまかすのに埋めるついでに接着したって感じですね。接着剤はきれいに取り除いておきました・・・。
ブレイシングはがれもあるので、現在1か所めの接着中(^-^)
フレットの溝が瞬間接着剤で埋まっていたので、掃除にかなり苦戦しましたね・・・。写真のとおりノコで通すだけでは取りきれないので、地道にナイフでフレットの溝のヘリにこびりついた接着剤を取り除いていくという地獄の作業でした・・・。丸一日かかりましたね(^-^)
その後、指板修正なのですが、まあまあ順反りだったのと、最終的に弦高を合わせるのに、ブリッジ側との余裕がほとんどないので、指板修正が絶妙な感じで削らないとうまくいかないという感じでした。セッティング後の弦高は6弦で2.6mm1弦で1.8mmにできたので、完璧。(たまには自画自賛)トラスロッドもまだまだ効かせることができるので、反ってきたとしても安心です。
所有者様へ、今さっき終わったので、後日ご連絡いたしますね。
指板形状:1FでR10inchの円錐(最終フレットで約R13inch)フレットサイズ:Jescar FW50085-NS
ナット:牛骨オイル
着色が終わって、クリアコートも完了。今日から乾燥期間。
バックブレイスとトップブレイスの接着。