2018/9/9 Yamaha (リフレットなど)

 リペア進行状況が時々の更新で申し訳ございません・・・。できればすべての作業を公開したいところなのですが、今はまだ時々の更新でお許しを。

 ヤマハのLLなんとかと確かお客様がおっしゃっていたような気がしたのですが、もしかしたらDWなんとかではないかと思っています。(型式が書いてあるシールがはがされているのでわからないのです・・・)

 リフレットがメインの作業ですが、まずははがれてしまっているネックバインディングの接着です。瞬間接着剤ではなく、エポキシ接着剤での接着ですので、クランプして1日程度置いておきます。なにやら洗濯ばさみも確認できますが遊んでいるわけではなく、この洗濯ばさみも非常に役に立っているのです。ちなみにこの洗濯ばさみ、ギター製作をした時に必要だったので、100個ぐらいあります・・・。

2018/9/17 Yamaha (リフレットなど 続き)

 別の作業で少し止まっていましたが、再開です。ネックバインディングの接着が終わり、今度はフレットの溝をお掃除中です。新しいフレットを打つためには必ず必要な作業でして、一つ一つすべてのフレットの溝を整えていきます。今回はドレメルという機械に細いビットを取り付けて溝の掃除です。(場合によってやり方は違います)溝の幅が若干狭いので、ついでに少し広げながらやっています。※写真のように、直尺が入る程度までやっています。(直尺の厚さは0.5mm)

2018/9/22 Yamaha (リフレットなど 続き)

 指板修正です。ネックはかなり起き上がっているので、まず、ローフレット側を削り落としていきます。ある程度削り落としたら、今度は長めのすり板で削っていきます。このハードメイプルのすり板ですが、使う前に、すり板が真っすぐになっているかどうかを確認して、真っすぐな状態でなければ、まず、すり板を修正していきます。(毎回必ず曲がっているので、いつも修正しながら使っています。)写真がちょっとわかりにくいのですが、部屋の電気をすべて消した状態で作業灯だけ点灯し、ストレートエッジから光がこぼれてこないようになるまで修正しています。

 そんなこんなで、指板修正まで完了です。

2018/9/24 Yamaha (リフレットなど 続き)

 さて、写真が一杯です(笑)順番に説明していきたいと思います。

 

 まずは、フレットを打ったところから始まりまして、打ち終わったフレットの頂点のレベルを出すために、フレットをすり合わせます。※写真1,2枚目 この作業で使うすり板は、指板修正と同じもので、前回もご説明した通り、すり板の平面を出してからの作業です。

 その後、すり合わせたフレットの頂点は削っているのでガサガサで平らになってしまいますので、平やすりで、フレットの頂点を削ってしまわないように注意しながら、平らになってしまったフレットの頂点を丸くしていきます。※3枚目 実は専用のヤスリもあるのですが、無駄に削ってしまうので使っていません。※4枚目がその専用ヤスリでクラウンファイルというものです。

 

 5枚目で、クラウンファイルを使っているのですが、これは、エッジを丸くするために使っています。

 

 フレットの両端を処理する際に、バリが出るので、そのバリを彫刻刀で取り除きます。※6枚目 

 

 7枚目と8枚目はヒジョーにわかりにくいのですが、白く見えているところはボディでして左側がローフレット側、右側がハイフレット側になります。ポジションマークが確認できると思いますが、15fのポジマークでして、17fのバリを取る前と取った後になります。7枚目がバリを取る前、8枚目が取った後です。拡大したらわかるかも・・・。

 その後、さらに細い平やすりで、エッジを丸くします。※つるんとした、丸い仕上げではありません。 

 

 フレットをある程度仕上げたら、指板修正でできた角、フレットとフレットの間の角を丸くしていきます。※8枚目 

 

 で、フレットの最終仕上げ、ペーパーをかけて、最後にスポンジ研磨材でしっかり磨いていきます。スポンジ研磨材を使うことで、フレット頂点を面ではなく点に近づけることができるので、手間ではありますが、もう何年もこの作業で仕上げてきています。フレットを磨き終えたら、オイル(アマニオイル)で指板に潤いを。ナットを製作して取り付けたところまでです。

2018/9/26 Yamaha (リフレットなど 完成)

 完了しました!甘くてなかなか良い音です!

 ネックだけでは弦高を下げきれないので、今回はブリッジの上面も削り落としています。大体1mmほど削っています。ペグ交換のご依頼もありましたので、元々のビス穴をすべて埋めて、見えてしまうところはタッチアップしております。サドルは、サイズが合っていないのと、アールが緩いので、交換です。元々のサドルで現在の弦高をある程度測り、新しいサドルを作っていきます。サドルの作りは、音質に大きく影響があるので、頂点の形状も大事ですし、厚さは少しずつ正確に作る必要があります。※サドル溝に対してきつすぎず緩すぎずです。

 

 指板形状:1fでR14inchの円錐 ナット:牛骨オイル サドル:牛骨オイル(頂点のRはR15inch)

 フレット:Jescar FW50085-NS

・2018/9/27 Alvarez K.yairi(ブリッジはがれ)

 ブリッジがはがれているので、再接着するのですが、今回は一旦取り外してからの接着です。取り外したブリッジは見てのとおり、穴だらけ・・・。ダボ穴が4個開いています。真ん中2か所はダボで止まっていましたが両端の2か所はブリッジ側の穴は何となく埋められていてボディ側は開いたままの状態でした。

 ブリッジ側のダボはこちらで、取り外しています。ダボがあると逆に接着不良が起こる可能性があるので、穴が開いた状態で接着する予定です。

 外したブリッジは、接着面をきれいに整えてあります。接着面はわずかにアーチをかけて、接着しやすくしてあります。写真で、アーチがかかっているのがわかると思います。※直尺を当てているのは写真用にあてただけで、毎回こんなことをしているわけではありません。

・2018/9/28 Alvarez K.yairi (ブリッジはがれ 続き)

 ある程度ボディ側の接着面をならしたあと、ブリッジっを置いてカッターで外周を切っていきます。(デザインナイフじゃなくても大丈夫です)その後、彫刻刀でブリッジと、ボディ側の接着面がピッタリいくように、軽く掘っていくと、少しですが細く塗装がはがれているのがわかると思います。

 ブリッジの接着面は、昨日だしてありますので、今度はボディ側をきれいにしていきます。ボディ側の接着面が整ったら接着です。